分類 : 都市伝説,呪詛
登場作品 : 猟闇師 ~ 刹那の魔 ~
見ると寿命が縮まる、もしくは呪われて死ぬとされているビデオ。
ホラー映画、リングのヒットにより、その存在は瞬く間に世間に認知されることとなった。
呪いのビデオといえば、テレビの画面から這い出して来る髪の長い女の霊を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
また、本当に見た人間に呪いが降りかかる、もしくは祟りがあるようなビデオが存在しているという噂が、都市伝説としてまことしやかに囁かれていたこともある。
これらのビデオの信憑性は、現在のところ不明である。
だが、心霊写真と同様に、幽霊が映っているとされる映像が公開されたことも数多い。
そのほとんどが作り物だとされているが、中には本当に本物の霊が映っていた物もあると言われ、どこまでが真実で、どこまでが嘘なのかもはっきりとしない。
猟闇師シリーズでは、第八弾に登場。
事件の真相を握る鍵となった他、闇の死揮者の策略により、終盤で九条照瑠達を窮地に陥れた。
分類 : 管理人オリジナル
登場作品 : 猟闇師 ~ Jの祟り ~ , ~ 赫の一族 ~ 他
本来は何者かに使役される存在だった下級の神が、主を失い悪霊と化した存在。
下級とはいえ元が神のため、その辺の悪霊などとは比べ物にならないほど強大な力を持つ。
また、自分を抑制する者がいないため、気まぐれに悪さを繰り返す性質の悪い存在でもある。
場合によっては愉快犯的に殺人を行うこともあるため、その危険性は極めて高い。
分類 : 管理人オリジナル
登場作品 : 猟闇師 ~ 魄繋ぎ ~
反魂の術(後述)を更に歪めた形にして生みだされた、禁術中の禁術。
本来であれば冥府にゆくはずの魂に、仮初の肉体を与えることで現世に留まらせようとする術である。
しかし、そのためには常に他人の肉体を必要とし、しかも肉体を定期的に交換する必要がある。
肉体を交換しなかった場合、死亡時の損傷が再び肉体に現れ始め、最終的には死に至る。
分類 : 儀式,禁術
登場作品 : 猟闇師 ~ 魄繋ぎ ~
その昔、西行という名の僧侶が、山籠りの修業中に襲われた孤独に耐えかねて行った禁断の術。
平安時代の書物である、撰集抄にその詳細が載っている。
反魂の術を行うには、まず野山に転がっている人骨を集めて人の形に組む必要がある。
その際、砒霜石(砒素を含んだ鉱物)を含んだ薬を骨に塗り、イチゴとハコベの葉を揉み合わせたものを骨の上に乗せ、藤の若葉から作った糸で骨を繋がねばならない。
その後は骨を数回に渡って水で洗い、サイカチとムクゲの葉を焼いた灰を頭部に塗りつけて、土の上に敷いたゴザに骨を仰向けに寝かせる。
最後は骨をそのゴザでくるんで、鎮香を焚きながら、十四日間に渡って反魂の真言を唱える。
以上が反魂の術のやり方であるが、西行の作りだしたものは、理性を持たないゾンビのような存在だったという。
また、時に人間を復活させる儀式と混同されることがあるが、正確には人骨から新たな人間を作り出す儀式であり、西洋の人体錬成術に近いものである。
分類 : 妖怪,憑き物
登場作品 : 猟闇師シリーズ全般
古代中国に伝わる呪詛の一種。
猫鬼と書いて、ビョウキと読む。
人間が呪詛のために作りだした妖怪であり、野生の魑魅魍魎とは少々異なる存在。
猫鬼を作る方法としては、まず数匹の猫を一つの甕に閉じ込めておき、エサを与えずに共食いさせ、生き残った一匹を、首だけ残して地面に埋めておく。
続いて、顔のすぐ前にエサを置き、ありつけないエサを求めてもがく猫の首を切り落とし、その首を呪いたい相手の家の地面に埋める。
そうすると、猫の怨念が猫鬼となって、その家の人間を呪い殺してしまう。
最初の方は蠱毒、最後の方は犬神の作り方と似ているのが、ひじょうに興味深い点でもある。
また、作り方は他にもあり、こちらの方がより残酷。
まず、一歳前後で死亡した赤子の遺体が眠る墓に、深夜、自分の飼い慣らしている猫を抱いて赴く。
そこで死体を掘り起こし、中国独自の呪術的歩行を行い、呪文を唱えながら赤子の死体の首を切り落とす。
最後に、切り落とした首を猫の腹に埋め込み、呪文を唱える事で、その猫は人面猫となり蘇る。
そして、蘇った猫は呪術者の命令に絶対服従する、一種の使い魔的な存在となる。
猟闇師シリーズでは、第五弾より登場。
闇の死揮者、真狩紫苑の操る使い魔的存在として、黒猫に姿を変えて暗躍。
時に人間の少女の姿へ変化することもあり、偵察や暗殺を主な任務としている。
なお、猟闇師シリーズに登場する猫鬼は、本来の設定とは少々かけ離れた存在である。
存在自体は赤子の首を用いて生み出された人面猫に近いのだが、作中に登場する猫鬼は、完全に作者の創作の産物であると思っていただいて構わない。
分類 : 管理人オリジナル
登場作品 : 猟闇師・零 ~ 七人岬 ~
七人岬によって操られた人間。
怪力を誇り、痛覚を失っているが、同時に思考力も低下している。
体内に七人岬の力を宿した海洋生物が潜んでおり、これを他の人間に寄生させることで仲間を増やす。
海洋生物は群体となっても活動でき、集結すれば、それだけでも高い戦闘力を誇る。
なお、あくまで七人岬に操られた人間であるため、身体を傷つければ最悪の場合死亡する。
また、人間の身体と海洋生物の肉体が二重のフィルターとなって、霊的な攻撃を軽減する。
そのため、船傀儡を元の人間に戻すには、かなり強力な霊能力を必要とする。
七人岬に操られている存在なので、本体の七人岬が完全に消滅するか、封印されれば力を失い人間に戻る。
劇中では、陽明館ホテルの従業員や客のほとんどが舟傀儡と化し、七人岬の獲物を捕えるために人々に襲いかかった。