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File No.19 …… 未確認生物(前編)

 

 ねえ、犬崎君。

 亜衣がどこ行ったのか知らないかしら?

 さぁな。

 前回、未確認生物がどうたらとか言いながら、ツチノコの真似して消えて行った気がするが……。

 

 ヤッホー!

 二人とも、お待たせ~!!

 

 うわっ、なによそれ!?

 そんな馬の被りものなんか持って来て……何のつもりなの、亜衣?

 ワハハハハッ!

 前回、照瑠がUMAのことをウマって読んでたからね。

 ちょっと洒落を利かせてみたんだけど……ウケなかった?

 下らんな。

 それより、さっさと本題に入ったらどうだ?

 今日のテーマは、そのUMAとやらなんだろう?

 むぅ、相変わらず犬崎君は冗談が通じないね(脱いだ)。

 まあ、いいか。

 それじゃ、今日はUMAこと未確認生物について、久々に私が講釈して差し上げましょう!!

 嫌だって言っても、どうせ勝手に語るんでしょ?

 もう、このパターンもお約束になって来た感じがするけど……慣れって恐ろしいものね。

 まあまあ、そう言わずに。

 それじゃ、まず最初にUMAの定義なんだけど、こいつらは普通の妖怪とかモンスターなんかとは、ちょっとカテゴリーが違う存在なんだよね。

 私からすれば、どっちも似たようなものなんだけど……。

 だいたい、UMAなんて格好付けてるけど、要するに人間が勝手に作り出した空想の生き物ってことでしょう?

 人魚とか天狗とか河童とか……そういった生き物のことを指すんじゃないの?


 う~ん……広い意味では、確かに照瑠の言っているやつもUMAかもしれないけどね。

 でも、真の意味でのUMAには、残念ながら天狗や河童は入らないんだ。

 どういうことだ?

 先程、UMAは妖怪ではないと言っていたが……もしや、それに関係があるのか?

 いい、二人とも。

 UMAっていうのは未確認生物、つまりは未だ発見されていない生き物っていう意味で、妖怪みたいに不思議な力を持っているわけじゃないんだよ。

 珍しい生き物ではあるけど、それ以上の何物でもないんだ。

 犬崎君だったら、雪男と雪女の違いを考えてみれば解り易いんじゃない?


 なるほど。

 雪女は妖術を使って人を惑わすこともあるが、雪男は単に雪山に住んでいるだけだと……そう、言いたいわけだな?

 そういうこと。

 だから、今から私が語る話に登場するのは、あくまで『生物』の域を出ない存在なんだよ。

 もっとも、生物とは言っても珍しいことに変わりはないから、普通の人が聞いたら眉唾物にしか思われないかもしれないけどさ。


 

 妖怪とUMAの違いなんて、意識して生きてるのはあなたくらいでしょ?

 それで……実際、UMAって呼ばれている生き物には、どんなものがいるの?

 有名なところでは、ネス湖のネッシーなんかがそうだね。

 まあ、あれは今じゃガセネタだってことで有名になってるけど、恐竜の生き残り系のUMAは他にもたくさんいるんだよ。

 

 他にも?

 湖に住む恐竜の話って、ネス湖の話だけじゃなかったの!?

 湖に住む怪物の話だったら、アフリカのモケーレ・ムベンベが有名だね。

 同じアフリカでも、オリテアオっていうのは翼竜系の怪物だよ。

 後は、東南アジアにもローペンっていう翼竜がいて、人間を攫って食べるなんて言われているね。

 どれも原住民の間に伝わるモンスター的な存在なんだけど、存在を真剣に考えている学者達の間では、恐竜や翼竜の生き残り説が有力なんだ。


 密林のジャングルと、その奥地に潜む怪獣……もとい、恐竜の話か。

 確かに絵にはなりそうな光景だな。

 少なくとも、ネス湖のネッシーよりは信憑性が高そうだ。

 

 どういうこと?

 ネス湖の恐竜も、その他の恐竜も、同じような話じゃないの?

 確かにな。

 だが、嶋本の話にあったUMA達は、ネス湖とは違い熱帯性気候の土地に住んでいる。

 イギリスの寒い湖では恐竜が生存するのは難しくとも、常に真夏のような暑さを誇るジャングルの中ではそうとも言い切れないからな。

 もっとも、だからと言って恐竜が現代に生き残っている可能性は、極めて低いことには変わりはないが……。


 うむむ、実にごもっともな御意見で……。

 でも、UMAは暖かいところにだけ住んでるわけじゃないんだからね!

 ヒマラヤの雪男とか、アメリカのギガンテスとか、寒い場所や原生林の中に住んでいるって言われているUMAも多いんだよ!!


 雪男、ねぇ……。

 どうせ、どこかの誰かが遠くにいる猿でも見間違えたんじゃないの?

 だいたい、雪の中にあんな大きな生物が住んでるなんて、ちょっと信じられないんだけど?

 餌もまともにないでしょうし、何を食べて生きてるって言うのよ。


 いや、そうとばかりも言い切れんぞ。

 確かに、ヒマラヤのような高所では、基本的には小型の生物しか生きられん。

 だが、中にはそういった苛酷な環境に適応した生物もいると聞く。

 あんな高所ではあるが、高度4000m以上の山の中にも肉食獣がいるらしい。


 高度4000m!?

 なにそれ、富士山より高いじゃない!

 そんな場所に肉食獣って……それこそ、餌はどうしてるのよ!?

 岩場に住んでいる、ナキウサギのような小型の草食動物を捕食しているらしい。

 確か、ユキヒョウという名前で……世界でも珍しい高所に住むネコ科の動物として、今では絶滅の心配から厳重に保護されているぞ。

 ふぅん……。

 なんだか、私が思っていたよりも、生き物の適応力って凄いのね。

 もし、そうやって限られた地域、限られた場所にしか住んでいない生き物がいるのだとしたら、UMAっていうのも本当にいるのかもしれないわね。


 その通りですぞ、照瑠殿!

 どんな時でも、夢は大きく持たなければ!

 今はUMAだとしても、いずれは私達が普通に見ることのできる生き物として、動物園に展示されるかもしれないんだから。

 現に、そういった動物だっているわけだし……。


 

 UMAが動物園で見られるの!?

 さすがに、それはちょっと飛躍が過ぎると思うけど……。

 残念、そうとも言い切れないよ。

 例えば、照瑠はゴリラを見たことあるよね?

 実はあれも、ほんの百年ちょっと前には、立派なUMAだったんだ。

 ゴリラがUMAとはな……。

 まさか、雪男に似ているからUMAの仲間だとか……そういうオチではないだろうな?

 いくら私だって、大事なところで何度もボケたりしませんぞ。

 まあ、確かにUMA扱いされていた理由としては、雪男と似たような部分もあるんだけどね。

 当時、アフリカを植民地化したヨーロッパの人達からすれば、人間よりも大きくて真っ黒な猿の仲間が山から降りてきて、人間の食べ物くすねて行くなんて話、信じたくても信じられなかっただろうし……。


 確かに、ゴリラを見たことも聞いたこともない人からすれば、とんでもなく現実離れした珍獣に思えてもおかしくないわね。

 今はUMAとして騒がれている生き物も、これから先、本当に発見される可能性があるってことか……

 そうだな。

 それに、UMAとして扱われているか否かに関係なく、未だに新たな種類の生き物が地球上で次々と発見されているとも聞く。

 多くは昆虫や両生類、爬虫類等だが、中には鳥類の発見記録もあるようだな。

 ここ最近では、フィリピンかどこかの森で、新しいフクロウの仲間が見つかったという話もニュースになっていたな。


 フクロウが!?

 そんな大きな生き物が見つかるなんて、まだまだ地球の中にも人間が知らないことが沢山あるのね。

 うん、そうだよ!

 だから、ここで諦めることなく探し続ければ、いつかはUMAだって未確認生物じゃなくなるかもしれないんだ。

 もしかするとネッシーみたいな恐竜タイプのUMAも、実は私達のまったく知らない未知の生物だったりして……。


 そう考えると、ちょっとは夢があるわね。

 怪物を探すんじゃなくて、あくまで新しい生き物を探すって思えばいいわけだし。

 まあ、確かにその通りでもあるが……UMAと一口に言っても、やはり中にはガセもあるだろう?

 それらを的確に見分ける方法があるならば助かるが、発見するまでなんとも言えんのは歯痒いところだな。

 う~む……。

 強いて大まかな線引をするなら、UMAも新世代と旧世代の二種類に分けられるんだけどね。

 

 新世代?

 未確認の生物なのに、進化したりするわけ?

 うん、それに近い感じだね。

 まあ、その辺に関しては、また今度に語らせてもらおうかな。

 それじゃ、次回は主にアメリカを舞台に、新世代UMAについて語るってことで……さらば!!

 アメリカねぇ……。

 まさかとは思うけど、今度は馬の被りものじゃなくて、本物の馬に乗って現れたりしないわよね……?

 今回は馬で済んだかもしれんが、次はもっと妙なものに化けて来る可能性もあるからな。

 あんな格好で街中を歩き回れば、それこそ新手のUMAと誤認されてもおかしくないと思うぞ……。

 本ページの画像は、一部、ギャラリー田園調布様キャラメイクファクトリーを使用して作成させていただきました。

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