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File No.39 …… 腐らない遺体


 最近、雨が多くて嫌になっちゃうわね。

 こういう時期は、食べ物も痛み易いから気をつけないと……。

 まったくですなぁ……。

 テーブルの上に置いてあった草餅を食べたら、実はカビの生えた大福だったなんてのも珍しくないからね。

 くわばら、くわばら……。


 いや……さすがに、そんなことが普通になってる生活とか嫌なんだけど……。

 というか、草餅かカビ饅頭かなんて、普通はしっかり見れば気付くわよね?

 でも、実際に腐ってるかどうかなんて、最近は食べてみなくちゃ解らないことだって多いじゃん!

 たとえば、某ハンバーガーショップのハンバーガーやポテトが、添加物の使い過ぎで腐らないなんて都市伝説は有名なんだよ!


 腐らないハンバーガーか……。

 俺はジャンクフードの類など食わんが、そんなに長持ちするものなのか?


 いくらなんでも、そんなに長持ちするわけないじゃない!

 犬崎君も、真に受けないでよね!

 あ~、そんなこと言っていいのかな?

 実際、アイスランドで販売されたポテトとハンバーガーは、なんと6年間も腐っていないって話だよ。

 なんでも、あまりに珍しいってことで、一時は博物館で展示されたとか。

 

 博物館って……いくらなんでも、冗談でしょ!?

 残念だけど、これは事実だよ。

 今は博物館から撤退して、今度はホテルで展示されているみたいだけどね。

 2015年現在でも、まだちょっと萎びちゃったくらいな感じで、見た目は普通に食べられそうな感じなのが凄いよね。

 

 確かに、それだけ長持ちしているとなれば、噂にもなるだろうな。

 だが……果たして、そのハンバーガーは、本当に食えるのか?

 う~む……さすがに、形は保っていても、食べるのは拙いんじゃないかな?

 見た目は綺麗でも、中がどうなっているかまでは保証できないし……。

 なにより、別の人が別の国で実験したら、同じ店のハンバーガーでも20日くらいでカビまみれになっちゃったらしいしね。

 結局、どれだけ持つのかは、環境によるのかもしれないわね。

 アイスランドなんて寒そうな国だと、菌の繁殖なんかも自然に抑えられていそうだし……。

 そうかもね。

 でも、私達の食べてるジャンクフードの添加物が、高い防腐効果を持っているのは確かなんだよ。

 たとえば……照瑠と犬崎君は、『腐らない死体』の都市伝説って知ってる?


 腐らない死体?

 動物の剥製じゃあるまいし、まさか死体が死んだ後もずっとそのままなんてことは……。

 それが、あるんですなぁ……そんな話が。

 なんでも、とあるアパートで自殺した独り暮らしの若者の遺体が発見されたらしいんだけど、その際に発見された遺体が随分と綺麗だったから、警察も死亡推定時刻を割り出すのが難しかったっていう話がね。

 遺体が綺麗だったということは、普通に考えれば死後数時間といったところなのだろうが……実際、その若者とやらが死んだのは、どれくらい前のことだったんだ?

 その辺は、話によって色々だね。

 死後一週間とか、一ヶ月とか……。

 腐臭もしなかったみたいだから、それで余計に発見が遅れちゃったんだってさ。

 そりゃ、そんな風に腐らなかったら、誰も気が付かないわよ。

 独り暮らしなんてしてたら、尚更でしょうし……。

 でも、どうしてその人の遺体は、全然腐らなかったのかしら?

 ふっふっふ……。

 照瑠殿は、食品添加物とやらの恐ろしさを知らないと見えますなぁ。

 よく、コンビニ弁当とかハンバーガーなんかに使われている防腐剤。

 あれ、食べた後も私達の身体の中に、少しずつ残留するらしいんだよね。

 えぇっ!?

 そ、それじゃ、まさか……その人の遺体が腐らなかったのって、身体の中に残ってた、食品添加物の効果ってこと!?

 ピンポーン、大正解~♪

 まあ、本当のところはどこまで真実か判らないし、そんなになるまでコンビニ弁当とジャンクフード食べてたら、防腐剤に関係なく成人病でポックリ死にそうな気もするけどね。

 さすがに、それはちょっとねぇ……。

 いくら死んでからも綺麗な身体でいられるって言われても、生きてる内に不摂生で身体を壊してちゃ世話ないわ。

 確かにな……。

 だが、世の中には嶋本の言っていたような『腐らない遺体』が、本当に実在している場所もある。

 広義の意味では、ミイラなどもその仲間に入るのだろうが……。


 そ、そりゃ、ミイラなんかは実際に腐らないけど……。

 まさか、亜衣の話してた都市伝説が、本当にあるとか言い出さないわよね?

 それは心配無用だ。

 俺が知っているのは、ヨーロッパの某所にある『腐らない遺体』の話だからな。

 その場所には、今も本当に生前の姿のまま、とある少女の遺体が眠っている。

 な、なんと!

 まさか、本当に『腐らない遺体』が実在したとは……。

 しかも、それが外国人で、絶世の美少女ですと!?

(別に、誰も美少女とは言ってない気がするけど……)

 なんか、最初は下らない話だったのに、一気にオカルトじみて来たわね。

 で、その腐らない女の子の遺体っていうのは、いったいどこに置いてあるのかしら?

 場所は、イタリアのカプチン・フランシスコ修道会。

 そこのカタコンベ……地下納骨堂には、大量の遺体が保管されている。

 ほとんどはミイラ化していて、損傷が激しいものも多いんだが……1920年に、僅か2歳で亡くなった少女の遺体は、今も生前の姿を保ったままだ。


 1920年って、今から100年近く前じゃない!

 そんな古い時代から、ずっと腐らないで眠っているなんて……。

 まあ、実際に本物を目の前にしなければ、信じられないのも無理はないと思うがな。

 もっとも、これは別にオカルトの類でもなんでもない。

 一昔前までは、世界の七不思議と騒がれたこともあったようだが……分析の結果、極めて高度な防腐処置を施されていたことが判明している。

 いや、それでも十分に凄いわよ。

 そんな昔に、現代人もビックリの防腐処置ができる人がいたなんて……。

 でも、その処置をした人は、なんでそんなことをしたのかしら?

 やっぱり、女の子の身体が腐って行くのが耐えられなかったとか?

 それもあるだろうが……キリスト教圏においては、『腐らない遺体』は、俺達の想像する以上に特別な意味を持っているらしい。

 俺も、詳しいことは知らないが……なんでも、『神の遺体は腐らない』というのが、信仰の一つとしてあるらしいな。


 神様の遺体っていうのも、なんだか変な話だけど……確かに、普通の人の遺体と比べて、特別なところがあってもおかしくなさそうね。

 実際、カトリックの様々な修道会では、聖人の遺体を腐らせないようにするのに四苦八苦しているらしい。

 一度、完璧に防腐処置を施しても、外気に触れれば劣化するからな。

 そうなってしまうと、もはや信仰の対象とは成り得ない。

 なかなかどうして、教会も苦労しているんですなぁ……。

 でも、これは良いことを聞きましたぞ!

 神様の遺体は腐らないってことは、腐らない身体を手に入れれば、神様になれるってことだよね?

 かなりの暴論だとは思うが、ある意味では間違っていないだろうな。

 もっとも、歴史上の聖人に名を連ねるような偉業を、嶋本が成し得るとは思えないんだが……。

 そんなの、これからいくらでも作っちゃえばいいんだよ!

 ふっふっふ……コンビニ弁当を食べ続ければ、腐らない身体が手に入る。

 と、いうことは……今から少しずつ添加物を取り込んで身体に慣らしていけば、私が新世界の神になる日も近いってことですな。

 なに、馬鹿なこと言ってるのよ。

 そんな得体の知れない神様になる前に、あなたの身体が添加物まみれになって成人病になるのがオチよ。

 死後も生前同様に美しく在りたい……。

 解らんでもない願いだが、しかしコンビニ弁当の添加物でそれを叶えるのは、いささか無理があるだろうな。

 食い過ぎでメタボになる前に、素直に諦めた方が身のためだぞ。

 本ページの画像は、一部、ギャラリー田園調布様キャラメイクファクトリーを使用して作成させていただきました。

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