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File No.34 …… 集団失踪事件


 なんだか、ここで話をするのも久しぶりのような気がするわね。

 存在を忘れられてるんじゃないかって、ちょっと心配だったけど……。

 まあ、それも仕方ないんじゃない?

 今年はここの管理人が、恐ろしく忙しかったみたいだからね。

 過労死しなかっただけ、マシってものですぞ。


 澄ました顔で、サラッと酷いこと言うわね……。

 それと、そういうメタな発言ばっかりしてると、一部の人達から嫌われるわよ。

 むぅ、失礼な!

 こう見えても、私は私なりに、色々心配してたんだからね!

 このまま管理人が、何かの拍子に消滅しちゃったらどうしよう、とかさ……。

 消滅って……いくらなんでも、それはないでしょ。

 多忙で時間が取れないならまだしも、人間がそう簡単に消えるなんてこと、あるはずがないじゃない!

 ふっふっふ……。

 果たして、本当にそうですなぁ?

 照瑠の知らないだけで、世界には人間が丸ごと消えちゃったような事件が、意外とたくさんあるんですぞ。

 俗に言われる、神隠しというやつだな。

 日本では古来より、天狗などの魑魅魍魎の仕業とされてきたが……似たような事例が海外にもあるというのは興味深いな。

 こら!

 犬崎君も、亜衣を調子に乗らせないの!

 どうせまた、『宇宙人に攫われました~』みたいな、下らないオチが待ってるに決まってるんだから!

 まあ、そう言うな。

 どの道、止めたところで嶋本は勝手に語り出すだろうからな。

 目くじら立てるだけ損というものだぞ。


 うむうむ、犬崎君はさすがに解っていらっしゃいますなぁ。

 それじゃ、今日も元気に行ってみよ~う!!

 やれやれ……結局、こういう流れになっちゃうのね。

 で、その海外で起きた神隠しっていうのは何なのよ。

 単に人間が行方不明になっただけじゃ、普通に今でも起きてるような気がするんだけど……。

 慌てない、慌てない。

 確かに、照瑠の言う通り、単なる行方不明事件っていうだけなら噂にもならないよ。

 でも、世の中には、まだまだ解明されていない行方不明事件もたくさんあるからね。

 まずは16世紀のアメリカで起きた事件辺りから、ご紹介致しましょう!

 16世紀のアメリカと言えば、大航海時代の真っただ中だな。

 確か、ヨーロッパの各国が植民地の獲得に躍起になり出した時代でもあったと聞くが……。

 その通り!

 実は、世界で一番古い(?)集団失踪事件は、植民地時代のアメリカにある、ロアノーク島っていうところで起きたんだよね。

 植民地時代に集団失踪?

 でも、そんなに昔のことなんだったら、行方の判らないままな人間が少しばかりいても、全然不思議じゃないような気が……。

 甘い、甘いですぞ、照瑠どの!

 確かに、人間の一人や二人が消えたところで、よっぽどの偉人じゃない限り、歴史に残るなんてことはないよ。

 でも、この『ロアノーク島集団失踪事件』は、ちょっとスケールが違っててね。

 なんと、100人以上の入植者が、行方も告げずに忽然と姿を消しちゃったんだ!


 ひゃ、百人以上!?

 そんなに大勢の人がいきなり消えるなんて……そんなこと、本当にありえるの!?

 実際、歴史に残ってるから間違いないはずですぞ。

 今でも、消えた人々の行方を追って、色々と調査している人達もいるみたいですし……。

 なるほど、確かに興味深い話だな。

 だが、百人以上の人間が消えたのが事実だとして、いったいどのようにして消えたんだ?

 一夜にして消えたのか否かで、事件に対する見方も随分と変わると思うのだが……。

 うむむ……なかなか、手厳しいご意見ですなぁ……。

 確かに、ロアノーク島の人達は、なんだかんだで本国から3年近く放っておかれていたみたいですし……。

 でも、本国の調査隊が救助にやって来たときに、砦の柱に奇妙な字が彫られていたらしいんだ。


 奇妙な字?

 何かの暗号みたいなものかしら?

 そこまで複雑なものじゃないけど、それに近いような感じかな。

 ロアノーク島の入植者達は、何かあったら近くの木にマルタ十字を彫るように言われていたんだけど……砦の柱に彫ってあったのは、CROATOAN(クロアタン)っていうメッセージだけだったんだってさ。

 CROATOAN(クロアタン)……何かの呪文か?

 それにしても、確かに奇妙な話だな。

 事前に伝えられていたメッセージを残さずに、敢えて別の言葉を彫った上で失踪するとは……。

 あ、ちなみに、CROATOAN(クロアタン)っていうのはロアノーク島の近くにある、先住民達の住んでた島のことだよ。

 だから、本国の救助を諦めて、現地の先住民の村に逃げ込んだんじゃないかって話にもなってるけど……真相は、今でも闇の中だね。

 なんだか随分と酷い話ね。

 でも、冷静に考えてみれば、別に不思議なこともないんじゃない?

 本国から放っておかれた人達にとっては、まずは生き延びる方が第一だったとも考えられるし……。

 確かに、照瑠殿の言う通りでもあるんだけどね。

 約束していた通信手段を使わずに、別の言葉を残していたっていう謎が残りますけど……。

 まあ、これはほんの序の口。

 世界には、まだまだ奇妙な失踪事件がたくさんあるんですぞ。

 奇妙な失踪事件、か……。

 そういう意味では、この日本で集団失踪が起きたという話は聞いたことがないな。

 やはり、世界規模ともなると、失踪のスケールも違いすぎるということか?

 そう思ってくれて、間違いないですぞ。

 他に有名なところだと、『メアリーセレスト号事件』とか、『中国軍集団失踪事件』、後は『アンジクニ村集団失踪事件』なんかが有名だね。

 どれも、1800年~1900年代に起きた事件だから、比較的新しいのも特徴かな?

 驚いた……。

 私は全然知らなかったけど、そんなに集団失踪事件ってあったのね。

 しかも、起きているのがどれも近代だなんて……。

 迷信じゃ済まされそうにない辺り、確かに薄気味悪いわ。

 近代になったからこそ、記録に残っているとも言えるんだけどね。

 照瑠は知らなかったかもしれないけど、『メアリーセレスト号事件』なんかは、結構有名な話なんですぞ。


 それは俺も聞いたことがあるな。

 確か……船長含めた乗員全てが、船だけ残して消えたという話ではなかったか?

 その通り!

 メアリーセレスト号っていうのは、当時の貨物船だったんだけど……海上を漂っているのを発見されたとき、中は完全に無人だったらしいんだよね。

 しかも、それだけじゃなくて、食べかけの食事が暖かいままで残っていたり、ある船員の部屋に血の付いたナイフみたいなのがあったり……後は、船長の航海日誌が、『我が妻マリーが……』と書かれたところで途切れていたなんて話もあるね。

 とにかく、ついさっきまで人がいたと思える跡が残っているのにも関わらず、船の中には誰もいなかったっていう話だよ。



 なにそれ、気持ち悪い!

 それじゃ集団失踪っていうより、まるで幽霊船じゃない!

 うん、そういう見方もありだとは思うよ。

 実際、『メアリーセレスト号事件』は、集団失踪よりも幽霊船の話として語られることが多いしね。

 ただ、他の集団失踪事件は、これよりも更にショッキングな感じなんだけど……。


 一般人にとっては、幽霊船の話でも十分に気味が悪いと思うがな。

 それで……残る二つの事件は、いったいどんな話なんだ?

 えっと……『中国軍集団失踪事件』と、後は『アンジクニ村集団失踪事件』だね。

 どっちも人が忽然と消えたっていう意味では、『メアリーセレスト号事件』と同じだよ。

 ただ、中国軍の方は、南京付近に配備された3000人の兵士が、日本軍との戦闘の跡も残さず、焚き火だけ残して消えたってことでスケールが違い過ぎ。

 アンジクニ村の方は、これはロアノーク島の話とも似てるけど、村ごと人が消えちゃったって話だよ。

 家に繋がれていた犬が餓死していたって話もあるから、こっちは瞬間的に人が消えたわけじゃないと思うんだけど……そこの村は、狩猟で生活しているエスキモーの人達の村だったからね。

 ソリとかライフル銃とか、後はアザラシの毛皮とか、生活に必要なものを全部置いて冬の森に消えるなんて、それこそ私だって信じられないよ。

 食べかけの食事が凍ってたらしいから、もしかすると、『メアリーセレスト号』事件と同じような形で失踪して、随分と時間が経った後だったのかもしれないね。


 なんだか、思っていた以上に壮絶な話が多いわね。

 特に、中国軍の話なんて……10人、20人が敵前逃亡するならまだしも、3000人が消えるなんて、いくらなんでも考えられないわ……。

 それでも、こんなこと嘘吐いたって仕方ないことだしね。

 ちなみに、中国軍が消えたときは、足跡さえ残ってなかったらしいから……これはもう、宇宙人にでも集団誘拐されたと考える以外、説明のしようがありませんぞ。

 他にも、軍に関する有名な集団失踪事件では、1915年の『ノーフォーク連隊失踪事件』なんてのもあるよ。

 これは、イギリス軍がエーゲ海のガリポリ島ってところに上陸したときの話なんだけど……丘の中腹まで来たとき、なんだかピンク色した奇妙な雲が漂っていたんだってさ。

 でも、とりあえず作戦に支障はなさそうだったから、そのまま雲の中に突撃して行ったら……その雲の中から出て来た人は、誰もいなかったって話だよ。

 そのまま雲も北の方に消えちゃって……様子を目撃していた別の部隊が捜索したらしいけど、勿論、誰も発見できず。

 こうなると、やっぱり宇宙人の集団誘拐とでも言わない限り、まともに説明できそうにないですなぁ。


 まあ、宇宙人云々は置いておくとして、人が大量に消えているのは確かだろうな。

 だが……それだけ多くの人間が消えて、未だ一人も発見されていないのか?

 俺も神隠しを否定するわけではないが、さすがにスケールが違い過ぎて、どうもな……。

 うんうん、よくぞ聞いてくれました~!

 実はね、世界には人が消えちゃっただけじゃなくて、ちゃ~んと発見されたって話もあるんだよ。

 発見されたって……さすがに、それは眉唾じゃないの?

 実際、行方不明から戻った人がいたら、その人に聞いて謎の解明だって進むはずでしょ?

 それなのに、未だに謎が残ってる事件の方が多いっていうのが、なんとなく胡散臭い感じがするわよ。


 そうだね。

 確かに、発見された人達が、『生きて』戻って来たなら話は別だよね……。


 生きて戻って来たらって……まさか、全員が惨殺死体で発見されたとか、そういうオチじゃないでしょうね!?

 う~ん……さすがに、そこまでグロくはないけれど、それに近い事態かな?

 1989年、ブラジルの空港に一機の古い旅客機が着陸したんだけど……その飛行機は、管制塔の許可を得るどころか、通信にもまったく応じなかったんだってさ。

 で、待てど暮らせど応答もなければ乗客も降りて来ない。

 不審に思って調べてみると……乗客は乗員を含めた92人が全員白骨化!

 さらに、フライトレコーダーを調べてみたら、その飛行機は35年前に消息を絶った、ドイツの飛行機だったって話だよ!


 えぇっ!?

 まさかと思うけど……35年もの間、レーダーにも引っ掛からず、どうやって空を飛んでたのよ!?

 燃料の問題だってあるでしょうし……それ以前に、パイロットまで骸骨で、どうやって着陸したわけ!?

 それ以前に、事件の起きたのが1989年というのも気になるな。

 大戦前ならまだしも、1900年代後半だ。

 こんな突拍子もない事件が現代になって起きている時点で、不可解極まりないことだぞ。

 私にも、その辺の真相はよく判らないんだけどね。

 たぶん、35年も飛び続けてたんじゃなくて、こっちの世界とは時間の流れの違う空間にいたんじゃないかな?

 SFなんかじゃ、よくある話だよね。

 なるほど。

 そして、こちらの世界に帰還したと同時に、緩やかだった時間の流れが一気に押し寄せて来たということか?

 辛うじて、最後の気力を振り絞ってパイロットが着陸させたが……そこで時間切れとなって、全員が一斉に白骨化したと考えるのが自然だろうか……?

 かなり荒唐無稽な話だけど、それ以外に説明できないわよね。

 浦島太郎の玉手箱と同じことが、乗客と乗員の全員に起きたって考えればいいのかしら……。

 意外と、『ノーフォーク連隊失踪事件』を引き起こした雲が、飛行機を飲み込んだ結果だったりしてね。

 ただ、この雲だけが集団失踪の原因と考えるには、ちょっと早過ぎるかもしれないけど。

 中には実にオカルトめいた、悪魔の仕業と思わせる失踪事件もあるんですぞ。

 宇宙人の次は悪魔か?

 まったく、ネタの尽きないことだが……俺にとっては、そちらの方が身近に感じる相手かもしれんな。

 澄ました顔して、変なこと言わないでよ!

 で、その悪魔が関わってそうな事件ってのはどんな話なの?

 どうせ、悪魔を呼び出そうとした人が、地獄に連れて行かれちゃったなんて話なんでしょ?


 照瑠どの……もしや、私を馬鹿にしてはおりませぬか?

 いくら私でも、そう何度も同じようなネタで話をするほど堕ちてはおりませぬぞ!


 そこ……怒るところが微妙に違うような気がするんだけど……。

 まあまあ、細かいことは気にしない♪

 で、その悪魔絡みの話なんだけどね……起きたのは、1900年の12月。

 スコットランドのアイリーン・モアっていう島で、灯台を管理している3人の男の人が消えちゃったって事件だよ。

 なんでも、この島には昔から、悪魔が住んでいるとかで……残された日記の文章を見ると、実に奇妙なことが書いてあったんだよね。



 日記の文章?

 まさか、悪魔に襲われたなんて話が残されていたとか?

 ある意味では、それも正解になるのかな?

 気になる日記の文章なんだけど……嵐が続いているっていう記述の他に、仲間の二人の様子が書かれていたらしいんだよね。

 しかも、一人は怒りっぽくなったり急に静かになったり情緒が不安定な感じだし、もう一人はお祈りを捧げてる。

 おまけに、日記に記された日付を見ると、そもそも、その日は嵐なんて起きてなかったはずなんだってさ……。


 なるほど、確かに奇妙な話だな。

 嵐に関する記述もそうだが、そもそも同僚の様子など、灯台守が仕事で日記に書くような内容ではない。

 それらを残し、最後は忽然と姿を消したということは……何か、俺達の予想する以上のことが、彼らの周りで起こっていたとしても不思議ではないな。

 まあ、それが悪魔の仕業かどうかまでは、さすがに私も解らないんだけどね。

 それに、『アイリーン・モア失踪事件』の場合、集団失踪っていうには少し人数が少なすぎる気もするし。

 確かに、謎の有無は置いておくとして、この程度の事件であれば、日本でも起きていそうな気はするしな。

 今でこそ殺人や誘拐の線が濃厚な事件が多いが……昔から、禁則地に足を踏み入れて消息を絶ったという話は、探せば枚挙にいとまがない。

 禁則地!

 おお、なんだか厨二心を刺激されるような、素敵な響きですぞ!

 その話、是非とも教えてくださいますれ!

 それならば、次回は俺が禁則地についての話を語ろうか。

 だが、くれぐれも、禁則地の探索をしようなどという馬鹿な考えは持たないことだ。

 こちらの世界に戻ってこれなくなっても、俺は保証せんからな。


 大丈夫、大丈夫♪

 その辺は、まったく心配ありませんぞ!


 なんだか、そう言われると逆に心配になるんだけど……。

 頼むから、調子に乗って変な事件を起こすことだけはしないでよね……。

 本ページの画像は、一部、ギャラリー田園調布様キャラメイクファクトリーを使用して作成させていただきました。

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